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万博でも推奨!日傘の“熱中症対策”をインバウンド客にどう伝える?

コラム

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万博でも推奨!日傘の“熱中症対策”をインバウンド客にどう伝える?

2025年大阪・関西万博が開幕し、累計来場者が1,000万人を突破しました。観光・イベント業界では「インバウンド対応」の重要性がますます高まっています。特にこの夏、注意喚起として万博公式も呼びかけているのが 「日傘による熱中症対策」です。

しかし、日傘文化に馴染みのない外国人観光客に対して、この情報をわかりやすく正確に伝えるには、どのような工夫が必要なのでしょうか?

■ なぜ「日傘」が推奨されているのか?万博公式案内はこちら

近年、日本では熱中症のリスクが深刻化しており、観光地や公共交通機関などでも「暑さ対策」の取り組みが拡大しています。

万博運営側も2025年の夏の猛暑を見越して、「日傘を積極的に活用するよう推奨」しており、これは観光客への案内にも関わる大事なポイントです。

しかし一方で、海外では「日傘=ファッションアイテム」または「女性専用の道具」といったイメージが強く、その機能性を理解していない訪日客も少なくありません。

■ 言葉の壁と文化の壁をどう越えるか?

そもそも英語で「日傘」は何と訳すのが最適なのか考えてみます。

「熱中症対策に日傘をご利用ください」を英語にした際、つい使ってしまいがちなのが次の表現:

Please use a parasol to avoid heatstroke.

しかしこの「parasol」という単語、実は英語圏ではあまり日常的ではありません。むしろ「装飾的・女性的・ビーチ用」といった印象が強く、実用的な暑さ対策としてのイメージが薄いのが実情です。

また、日本でよく使われる「UV umbrella」も和製英語に近く、英語圏ではあまり浸透していません。

 

■ 英語圏ではどう表現するのが自然?

熱中症対策としての「日傘」は、英語でそのまま言い表す明確な単語が少ないため、“目的”を先に伝える表現が有効です。

たとえば:

✅ Avoid heatstroke – Free sun umbrellas available

✅ Stay cool! Pick up a sun umbrella before your outdoor tour

✅ Free heat protection umbrellas for all visitors

ここでの「sun umbrella」は、「parasol」よりも直感的に意味が伝わりやすく、男女問わず使える実用品として表現するのに適しています。

👉文化の違いにも配慮を

英語圏では、「傘=雨の日に使うもの」という認識が強いため、暑さ・日差し対策に傘を使う文化がない国も多くあります。

そのため、以下のような工夫が有効です:

  • 視覚的に伝える(イラストやピクトグラムを併用)
  • 傘の使い方を簡単に説明する(たとえば「遮熱効果があります」など)
  • 「マナー」ではなく「命を守る対策」であることを強調する

■ 翻訳だけじゃない!伝える手段も工夫しよう

  • ピクトグラム(視覚的アイコン)を併用して直感的に伝える
  • 多言語POPやサインボードで誘導性を高める
  • 音声案内や動画での多言語対応も検討の余地あり

屋外イベント会場や観光施設では、「伝える場所」「伝える手段」も翻訳と同じくらい重要になります。たとえば、無料で提供している日傘が目に入っていても、英語で「自由に使っていい」とはっきり書かれていなければ、手に取られない可能性もあるのです。

■ 訪日外国人への安全対策=信頼構築の第一歩

インバウンド観光客の中には、日差しが強くても「傘を使うのは変?」とためらう人もいます。そんなとき、文化の違いを越えて「これはあなたを守るものです」と伝える工夫が、旅行者の安心・安全につながります。

単なる言葉の翻訳に留まらず、文脈・文化・気持ちに配慮した表現での情報提供は、施設や自治体への信頼向上にも寄与するでしょう。

■ 自社サービスのご紹介:観光対応も一括サポートします

インフォトランスでは、単なる翻訳にとどまらず、

  • 世界50カ国以上のネイティブ翻訳者による対応
  • 観光案内・パンフレット・多言語POP・サインボード制作まで一括支援
  • 訪日外国人の視点を取り入れた、実用的で伝わる表現設計

といった、“伝えるその先”まで考えた多言語対応支援を行っています。

全国の自治体・観光施設・商業施設などでお困りの方は、多言語コンテンツ制作・印刷・Web展開までワンストップでお任せいただけます。

■ まとめ|“暑さ対策”から始めるインバウンド対応

日傘を例にとると、熱中症対策とインバウンド対応は密接に関係していることがわかります。大阪・関西万博を前に、今こそ観光施設・自治体・店舗などでは、

  • 多言語での適切な翻訳・情報表示
  • 訪日客に配慮した文化的コミュニケーション
  • 安全対策としての外国語案内の強化

を見直す絶好のタイミングです。

「翻訳」は“インバウンド対応”のスタート地点です。伝わるかどうかは、その先の工夫にかかっています。

 

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